こんにちは、いとまさです^^
前回の記事で書きましたが、2022年4月24日に、はじめてCASECを受験しました。
CASECとは、TOEICのような英語力を測定するテストの1つなんですが、過去の僕と同じようにCASECを知らない人は、
CASECって何?
TOEICと何が違うの?
という疑問を持っていると思います。
一言で表すなら、
CASECとは、”TOEICよりも手軽で安い、単純な力試しに超オススメのテスト”
です。
・・でも、これだと少しザックリとしすぎですよね。
なのでこの記事で、僕が実際にCASECを受けた経験をもとに、その特徴やTOEICとの違いなどを整理し、CASECについて詳しくまとめました。
ぜひ最後まで読んで「CASECの特徴」「CASECとTOEICの違い」など、「CASECとは何か」を知ってください^^
・CASECとは何か【特徴、TOEICとの違い】
・CASEC受験までの流れ
・CASECを受験して感じたこと
・どんな場合にCASECがオススメか
CASECとは、TOEIC(L•R)のような英語力を測るテスト
CASECとは、
オンラインで受験することができる、TOEIC(L•R)のような英語力を測るテスト
の1つです。
正式名称を英語コミュニケーション能力判定テストといい、財団法人日本英語検定協会が開発を行い、株式会社教育測定研究所が運営しています。
CASECのテストでは英語力(主にリスニングとリーディング)を、
- 語彙の知識(4択問題)
- 表現の知識(4択問題)
- リスニングでの大意把握力(4択問題)
- 具体情報の聞き取り能力(書き取り問題)
の4つの分野で測定し、その結果を0〜1000のスコアで表します。
出典:CASEC
測定する英語力(主にリスニングとリーディング)やスコアの範囲など、TOEIC(L•R)と似ていますが、大きな違いがあり、それがオンライン受験が可能な点です。
そして、この ”オンライン受験可能=インターネットの活用” が、CASECの大きな特徴でもあります。
CASECの特徴は、インターネット・AIを活用した利便性と柔軟性
CASECの特徴は、インターネット及びAIを活用した利便性と柔軟性ですが、この特徴を具体的にすると、以下の4点になります。
順に解説していきます。
特徴①:24時間どこからでも、オンラインで受験可能
CASECは、テストの受験手続き〜結果の確認まで、全てをインターネット上で行います。
そのため、インターネット環境さえあれば、24時間どこからでもオンラインでテストを受験し、結果を確認することができ、非常に便利です。
他のテストと違い、指定された会場で、指定された時間にテストを受ける必要はありません。
このようにCASECでは、インターネットを活用することで、時間や場所に縛られず、自分の好きなタイミングで、1人でテストを受けることが可能となっています。
特徴②:AIによって、テスト問題が柔軟に変えられる
CASECで出題される問題は、他のテストとは違い、事前に決まっていません。
その理由は、AIが、できるだけ精密な実力測定を行うために、テストの最中に、次に出す問題を変化させているからです。
このAIを活用したCASECの出題形式は、視力検査を同じです。
視力検査では、簡単なもの(見えやすいもの)に答えられたら、どんどん難しいもの(見えにくいもの)に移っていきます。
そして、答えられないところまでくると、その付近でギリギリ見える上限を判定し、その人の視力とします。
CASECの問題の出題形式も、これと同じ方法です。
受験者の英語力の上限をより精密に測るために、CASECではテストの最中に、AIにより問題が、
”受験者がギリギリ答えられる or 答えられない問題”
へと、柔軟に変えられます。
出典:CASEC
特徴③:すぐに結果が分かる
特徴①でも書いたように、CASECは受験手続き〜結果の確認まで、全てをオンライン上で行うことができます。
そして、この結果は、テスト終了後すぐに確認することができます。
CASECでは、テストの最中にコンピューターがその場で採点をしており、テスト後すぐにそのスコアが算出されます。
そのため、他のテストと違い、結果を待つ必要がありません。
特徴④:CASECのスコアは、TOEICのスコアの目安となる
CASECのスコアはTOEICのスコアの目安となり、対応表も用意されています。
このスコアの目安は、これまでのCASEC受験者が申告したTOEICのスコアを集計し、コンピュータによって、その相対関係から分析・算出しています。
この計算に使用されているCASEC受験者のデータ数は、19,167件です。
約2万件ものデータがあったら、計算の結果も信用できそうだね。
また、同様の仕組みで、TOEFLのスコアや英検級の目安にもなります。
以上が、インターネット・AIを活用した英語力測定テストCASECの特徴です。
このようなCASEC独自の特徴が、TOEICとの違いにもなっています。
CASECとTOEICの違いは大きく6つ
CASECとTOEICには、それぞれ独自の特徴がありますが、両者の大きな違いは以下の6点です。
順に解説していきます。
違い①:受験日時・場所
1つ目の違いは、受験日時、及び、場所です。
TOEICは、指定された日時に、指定された場所で受験しなければなりません。
2022年時点で、TOEICは年間13回、約80都市で開催されていますが、TOEICを受験できる日や場所は、まだまだ限られています。
一方、CASECは、その特徴でも書いたとおり、インターネット環境さえあれば、24時間いつでも、どこからで受験することができます。
CASEC | TOEIC | |
受験日時・場所 | 24時間いつでも、どこでも(インターネット環境が必要) | 指定された日時・場所(年間13回・約80都市) |
違い②:料金
2つ目の違いは、受験に必要となる料金です。
2022年時点のCASEC、TOEIC、それぞれのテストの料金は、
▷CASEC・・・3,667円(税込)
▷TOEIC(L•R)・・・7,810円(税込)
となっており、TOEICの料金はCASECの2倍以上となっています。
あと、TOEICには会場までの交通費がかかる場合もあるよね。
さらに言うと、CASECは実質1,834円(2回目以降2,334円)で受験することができます。
CASEC | TOEIC | |
料金 | 3,667円(税込) | 7,810円(税込) |
受験方法は、この記事でまとめているので、良かったら確認してみて下さい。
違い③:試験時間
TOEICの試験は、合計試験時間は120分です。
(リスニング100問:約45分 + リーディング100問:約75分)
途中退出も可能ですが、問題の数が多いので、現実的にほぼ不可能だと思います。
一方、CASECの試験時間は、”最大”で80分で、”平均”で40〜50分です。
この試験時間における ”最大”と”平均” という概念は、CASECの問題出題形式によって生じます。
CASECでは、TOEICと違い、AIが問題を選定し1問ずつ順に出題します。
全ての問題には時間制限があり、問題に答えるか、時間が切れとなった時点で、次の問題には進みます。
この問題1つ1つに割り振られた制限時間を全て使った場合(全ての問題で時間切れとなった場合)のCASECの試験時間が、最大の80分です。
しかし、基本的には制限時間全てを使うことはなく、平均的にはCASECの試験時間は40〜50分程度となります。
そのため、CASECの試験時間はTOEICの半分程度で済みます。
CASEC | TOEIC | |
試験時間 | 平均40〜50分(最大80分) | 120分(途中退出可) |
違い④:問題の出題形式や種類・難易度
何度も書いているとおり、CASECの問題は、より受験者にあったものをAIがテストの最中に選び、出題します。
この出題形式で、以下の4分野から合計60問の問題が出されます。
- 語彙の知識(17問)
- 表現の知識(17問)
- リスニングでの大意把握力(16問)
- 具体情報の聞き取り能力(11問)
出典:CASEC
一方、TOEICの問題数は200問で、全ての受験者がみんな同じ問題を解きます。
このように、CASECとTOEICの出題形式と問題数の違いがありますが、加えて、問題の種類・難易度にも違いがあります。
TOEICが主にビジネスシーンでの英語力を問われるのに対し、CASECでは日常で使われる一般的な表現が多く問われます。
このような問題の種類の違いから、ビジネス英語をあまり勉強していない人からすると、TOEICはCASECよりも難しく感じると思います。
また、CASECでは、AIにより、”受験者がギリギリ答えられる or 答えられない問題”を選んで出題するため、TOEICで発生する、
「全く意味がわからん・・。」
という、お手上げ状態が起こりにくいです。
このような点から、CASECはTOEICよりも、体感的に難易度が低いと感じるかもしれません。
この難易度については、あくまで僕の考えですが・・。
CASEC | TOEIC | |
出題形式 | 受験者に合わせてAIが選定した60問 | 全ての受験者で同じ200問 |
問題の種類 | 日常英会話が多い | ビジネスシーンが多い |
難易度(体感) | 簡単 | 難しい |
違い⑤:テスト結果のスピードとフィードバック
CASECは、テスト終了後、すぐにその結果を確認できます。
一方、TOEICのテスト結果は、試験日の17日以降でないと確認することができません。
このように、両テストの結果を確認できるスピードは大きく違います。
また、テスト結果に記載されているフィードバックにも違いがあり、TOEICは簡潔にまとめられていますが、CASECは非常に詳細です。
TOEICのフィードバックの書かれている紙は1枚ですが、CASECのフィードバックはスコア表を含めて5枚にもなります。
このフィードバックには、「今の英語力で何ができるか」「次のステップのためにどんな勉強がオススメか」など、詳細に書かれています。
このように、テスト結果のスピードとフィードバックの詳細さにも違いがあります。
CASEC | TOEIC | |
テスト結果のスピード | テスト終了後すぐ | 試験日の17日以降 |
フィードバック | 詳細 | 簡潔 |
違い⑥:信頼度・認知度
TOEICは第1回目テストが1979年に行われ、40年以上の歴史・実績があります。
一方、CASECは2001年に本格展開し、20年以上の運営歴はありますが、その歴史はTOEICよりは浅いです。
また、2021年の受験者は、TOEICが約230万人で、CASECが約17万人となっています。
歴史が長く、受験者が多いほど、多くのデータが集まり、英語力の判定においても、より精密で正確なものになると考えられます。
この”長い歴史”と”多くの受験者”から、TOEICの方が、CASECよりもテストとしての信頼度は高いと言えます。
決してCASECの信頼度が低いわけではないんだけど、相対的にね。
また、CASECは比較的新しいテストなので、TOEICと比べて認知度が低いです。
そのため面接など、テスト自体の認知度が求められる場面では、CASECよりもTOEICの方が有利に働くと思います。
2ヶ月前に初めてCASECを受けたけど、それまで聞いたこともなかったよ。
CASEC | TOEIC | |
信頼度・認知度 | (比較的)低い | 高い |
以上が、CASECとTOEICの大きな違いです。
これらをまとめると、以下のようになります。
CASECとTOEICの違い【まとめ】
CASEC | TOEIC | |
受験日時・場所 | 24時間いつでも、どこでも | 指定された日時・場所 |
料金 | 3,667円 | 7,810円 |
試験時間 | 平均40〜50分(最大80分) | 120分 |
出題形式 | 受験者に合わせてAIが選定 | 全ての受験者で同じ |
問題の種類 | 日常英会話が多い | ビジネスシーンが多い |
難易度(体感) | 簡単 | 難しい |
テスト結果のスピード | テスト終了後すぐ | 試験日の17日以降 |
フィードバック | 詳細 | 簡潔 |
信頼度・認知度 | 低い | 高い |
相対的に優れてる点は青、劣っている点は赤、どちらとも取れる点は黒で記載してるよ。
CASECを受験するまでの流れ
ここで少しだけ、CASECを受験するまでの大まかな流れについても書いておきます。
受験手続きから実際にテストを受けるまでは、ざっくりと、
- CASEC公式HPで新規登録を選択 → 提携サイト”スタギア”に移動
- スタギアHPでアカウントを作成
- スタギアでCASECの受験チケットを購入
- スタギアからCASEC公式HPに移動し、CASECを受験
となっており、提携しているスタギアというサイトでチケットを買い、CASECのHPに戻って受験をするという流れになります。
詳しい手順は、この記事でまとめているので、CASECを受験する方は是非読んで下さい^^
(割引を使って最安で受験する方法を書いてます。)
実際にCASECを受験した感想
冒頭でも書いたとおり、先日、初めてCASECを受けました。
ここから、「僕が実際にCASECを受験して感じたこと」を紹介します
手軽で便利
まず、受験手続き〜結果の確認までの全てが、オンラインで完結するCASECのシステムに対し、便利さと手軽さを強く感じました。
チケットを買う以外の面倒な手続きも無く、家から一歩も出ずに受験し、その場で結果を確認できるのは、非常に便利です。
また、移動や事前準備のための時間がいらないということも、想像以上にストレスフリーでした。
安い!本当に安い!!
CASECの料金3,667円は、単純に安いです。
TOEICの7,810円、VERSANTの5,500円と比べると、その安さが分かると思います。
ただ、それだけではありません!
スタギアでアカウントを作成する時に、無料会員ではなくプライム会員になると、CASECのチケットは半額の1,834円で買えます。
スタギアのプライム会員は月額500円(初月無料)で、いつでも解約ができるので、初回のCASECは、この1,834円のみで受験可能です。
スタギアのプライム会員は初月無料だから、登録して、チケットだけ買って解約すれば、初回のCASECは1,834円だね。
2回目以降は、プライム会員に登録し直してチケットを買う際に、スタギアのプライム会員費500円もかかりますが、それでもたったの2,334円。
CASEC、本当に安いです。(少し心配になるレベル。笑)
2022年11月11日時点で、スタギアのプライム会員特典の割引は無くなっていましたが、それでも他のテストと比べると、やっぱり安いです。
(心配が的中したか・・。笑)
簡単じゃね?
あくまで僕の体感ですが、日常生活からの出題も多いCASECは、TOEICと比べて簡単に感じました。
これは僕がTOEICなどのテストに向けた勉強ではなく、日常会話に重点を置いた勉強をしているからかもしれません。
もしくは、CASECの特徴②で解説した、CASECの出題形式によるものかもしれません。
スコア自体は、以前受けたTOEICと大きく変わらなかったですが、体感的にはCASECの方が簡単でした。
フィードバックが詳細で参考になる
CASECのスコアと一緒に発行されるフィードバックは、本当に詳細に書かれており、
- 自分の英語でのコミュニケーションレベル
- 自分の英語力でできること&できないこと
- ビジネスや学校、旅行などの、場面に応じたできること
- 今後の学習に向けてのアドバイス
など、自分の英語力を客観的に判断するために、非常に役立つ情報が多かったです。
また、「今後の学習に向けてのアドバイス」では、語彙力・表現力・聴解力の3つの分野で具体的なアドバイスが書かれており、これからの勉強の参考になりました。
TOEICスコアの目安は、どこまで正確か不明
今回、CASECとTOEICを同時に受験したわけではないので、「TOEICスコアの目安」がどこまで正確かは、正直不明です。
2021年8月のTOEICのスコアは600点で、今回(2022年4月)のCASECのスコアはTOEICスコア目安680点相当でした。
前回のTOEICと、今回のCASECによるTOEICの目安の差は、80点です。
しかし、この80点の差は、8ヶ月間の成長かもしれませんし、CASECの出すTOEICスコア目安の”ズレ”かもしれません。
どちらの理由によるものかは、CASECとTOEICを同時に受けていないので分かりません。
今回に限らず、CASECを受けることで分かるTOEICスコアの目安は、両テストを同時に受験しない限り、どこまで正確かは分かりませんね。
ただ個人的に、”大きくズレてはいない”と思います。
資格としては弱い
今回CASECを受けた理由は、単純に自分の英語力を測るためでした。
なので、この結果を何かに使おうとは考えていませんが、もし仮に使おうと思っても、CASECの資格としてのパワーや効果は弱いと思います。
違い⑥でも書きましたが、TOEICや英検、TOEFLなどと比べると、CASECはまだまだマイナーな試験で、知ってる人自体が少ないです。
そのため、履歴書に書いたり、面接で英語力をアピールするための資格が欲しい場合には、CASECではなくTOEICの方が向いてます。
一応、履歴書などに資格として添付できるように、公式のスコア証明は発行されるんだけどね。
純粋に英語力を測るだけなら、TOEICよりCASECがオススメ!!
ここまで、CASECの特徴やTOEICとの違い、実際に受験した感想を書いてきましたが、総じて、
純粋に英語力を測るだけなら、CASECはTOEICよりオススメのテスト
であり、その理由は、
手軽に超安くで受けれて、素早く詳細な結果が分かる
からです。
自分の英語力がどれだけ進歩したかを確認するために、毎回TOEICを受けていたら、すごい量のお金と時間が必要になります。
しかし、CASECならTOEICより ”手軽で・安くて・早い” ので、お金と時間の節約になります。
(どっかの牛丼屋みたい。笑)
なので、独学で英語を勉強していて定期的に自分の進歩を測りたい人や、単純に自分の英語力を測るためだけの利用には、絶対CASECがオススメです。
あとは、TOEICの前の練習とかね。
資格として利用するのではなく、純粋に英語力を測るためなら、ぜひCASECを活用して下さい。
まとめ
・CASECとは、TOEIC(L•R)のような英語力を測るテスト
・CASECの特徴
- 24時間どこからでもオンラインで受験可能
- AIによって、テスト問題が柔軟に変えられる
- すぐに結果が分かる
- CASECのスコアは、TOEICのスコアの目安となる
・CASECとTOEICの違いは大きく6つ
- 受験日時・場所
- 料金
- 試験時間
- 問題の出題形式や種類・難易度
- テスト結果のスピードとフィードバックの詳細さ
- 信頼度・認知度
・CASECを受験するには、提携しているスタギアに登録してチケットを買う必要がある。
・純粋に英語力を測るだけなら、TOEICよりCASECがオススメ!
以上が、実際に受験して分かったCASECについての情報です。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
そして、いつものことながら長文ですみません。汗
でも、この長文のおかげで「CASECとは何か」を、詳しくまとめられたと思います。
この記事でまとめたように、純粋に英語力を測るためなら、CASECは本当にオススメです。
ぜひ、英語学習のために活用して下さい^^
CASECを受験するまでの流れもまとめているので、受験する時にぜひ参考にしてください^^