こんにちは、いとまさです^^
・自衛隊キツいし、辞めたい。
・自衛隊や会社員だったら安泰という時代は、もう終わった。
こんなことを、思ったことはないですか?
僕は中学校を卒業してから、陸上自衛隊高等工科学校という自衛隊の高校に入り、2021年6月30日までの約11年間、自衛隊の一員として働いていました。
僕が自衛隊にいる時、周りの人は
「自衛隊(公務員)は、恵まれているよ」
「自衛隊(公務員)だったら、将来は安泰だ」
と、よく言っていたのを覚えています。
あなたも、そう思いますか?
僕は、自衛隊のみんなが恵まれていて、将来が安泰だとは思えません。
自衛隊の中にも多くの職種や立場、階級があり、「自衛隊」と大きく一括りにはできず、事実、同じ自衛隊内でも、その仕事の量や質は大きく異なり、非常にキツい環境で働いている人がいます。
一概に「自衛隊(公務員)だから、恵まれている」とは、言えないでしょう。
また、今の社会は副業や起業が非常に活発で、さらに、その動きは政府も後押ししています。
技術の進歩に伴う時代の変化とともに、単純な組織の一員であることより、稼ぐ力を持った個人であることが重要視されています。
そんな時代で、副業禁止であったり、その他にも多くの制限がある、自衛隊(公務員)の将来は、必ずしも安泰ではないでしょう。
こんな考えから、自衛隊を退職した僕ですが、当時、気になっていたのが退職金の額です。
噂で「自己都合の途中退職は退職金が少ない」とも聞いていたので、なおさらでした。
仕事を辞めた後、何をするにしても、お金は必要です。
特に僕は
「しばらくは働かず、勉強に集中して、準備を整えた後、起業する」
と考えていたので、その計画のためにも、退職金がいくら貰えるかを知ることは、とても重要でした。
(実際に、いくら貰えたかは、後ほど。)
退職は大きなイベントの1つであり、情報を集めて、綿密な計画を立てることが、今後の人生をうまく生きるためにも重要です。
自分の貰える退職金の額も、計画を立てる上で、大切な情報の1つです。
そのため、この記事で、過去の僕と同じように
自衛隊を辞めようと思っているけど、今辞めて貰える退職金っていくら?
自己都合の退職金は少ないって聞くけど、本当??
と、悩んでいる人に向けて「自衛隊の退職金の基本」「退職金の計算方法」「退職金の目安」を、まとめました。
少しでも、あなたの参考になれば幸いです^^
・自衛隊の退職金の基本と仕組み
・退職金の計算方法/確実な方法
・退職金の目安(僕が貰った金額)
自衛隊の退職金の額は「俸給」と「退職理由」と「勤務年数」で決まる

自衛隊の退職金の基本として、退職金の総額は「退職基本金 + α」となります。
この+αは、後ほど解説します。
メインとなる退職基本金の額は、”退職時の「俸給」 × 退職手当支給率という数値” で算出されます。
また、この退職手当支給率を決めるのが「退職理由」と「勤続年数」です。
俸給とは、手当などを含まない、基本給です。
給与支給明細書に「俸給」と記載されている額です。
・退職基本金の額 =
退職時の「俸給」 × 退職手当支給率
・退職手当支給率 =
「退職理由」と「勤続年数」で決定
「俸給」と「勤続年数」は具体的に数字で表せますが、気になるのが、「退職理由」です。
この退職理由は、大きく以下の4つに分類されます。
1 定年退職(任期制隊員の任期満了)及び、公務外の死亡
2 自己都合
3 公務上の死亡・傷病
4 公務外の傷病
自分に対応する「退職理由」と「勤続年数」で、退職手当支給率が決まります。
勤続年数が同じ場合、4つの理由の中で、1番退職手当支給率が低いのは、自己都合です。
これが自己都合の途中退職だと、退職金が少ないと言われる理由ですね。
この退職手当支給率は、内閣人事局が出している早見表で、確認することができます。
国家公務員退職手当支給率早見表(平成30年1月1日以降の退職)(PDF)
自分に対応する退職手当支給率が分かったら、それを俸給にかけることで、退職基本金の金額を算出することができます。
例えば、、、
自己都合で、勤続年数が8年であった場合は、退職手当支給率は4.0176となります。
この時、俸給が200,000円だとすると、200,000 × 4.0176 = 803,520円が、退職基本金となります。
この退職基本金に、「若年定年退職者給付金」と「退職手当の調整額」という+αが足されて、退職金の総額となります。
・退職金の総額 =
退職基本金 + 若年定年退職者給付金 + 退職手当の調整額
しかし、若年定年退職者給付金は、定年退職の場合に給付されるもので、自己都合の退職では給付されません。
また、退職手当の調整額は、階級に応じて支給される可能性はありますが「自己都合退職者で、勤続年数が9年以下の者には支給しない」など、条件があります。
勤続年数が9年を超えておらず、自己都合で退職する場合は、「退職金の総額 ≒ 退職基本金」と考えていいでしょう。
以下は、それぞれ「若年定年退職者給付金」と「退職手当の調整額」に関する、参考となる資料です。
退職金は自分で計算できるけど、経理に聞くのが確実

以上が、自衛隊の退職金の基本です。
この基本と仕組みを用いて、あなたの退職金は決まりますが、それをあなた自身が知る方法は3つあります。
1 自分で計算する
2 計算サイトで計算する
3 経理担当者に聞く
退職金の計算の仕組みと、俸給や勤続年数という、必要な情報を把握していれば、誰でも自分で退職金を計算することができます。
また、計算が苦手な人でも、必要な情報を入力すると、自動で退職金を算出してくれるサイトもあります。
(これには、ちょっとビックリ!)
ただ、個人的には自衛隊の経理担当者に確認してもらって、正しい金額を算出してもらうのがいいと思います。
なぜなら、自分の情報に対して誤解している可能性もあるからです。
実際に、僕は自分の勤続年数を誤解していました。
僕は15歳〜18歳の3年間、高等工科学校という自衛隊の高校にいました。
この時の3年間は勤続年数に含まれると思っていましたが、結果として、この期間は勤続年数に含まれませんでした。
僕のような事例は、特別かもしれませんが、休職中は勤続年数に含まないなど、人によっては考慮すべきことがあります。
そのため、自衛隊の経理担当者を訪ねて、退職金の計算をお願いするのが、確認方法として1番確実です。
水面下で準備を整えたり、職場の雰囲気で聞きにくい場合は、自分で計算するのもアリだと思いますが、それでも最後は経理担当者のところで、確認してもらいましょう。
退職金の目安〜実際に僕がいくら貰ったか〜

ここまで、自衛隊の退職金の基本と計算方法(確認方法)を書いてきました。
これで、あなたはいつでも、自分の退職金の額を把握することができます。
最後に、実際に僕が退職金として貰った額を書いておくので、計算のチェックなど、何かの参考にしてください。
退職時の階級:3等海尉
俸給:282,200円
自己都合退職
勤続年数:8年
退職基本金額:1,133,776円
若年定年退職者給付金:ナシ
退職手当の調整額:ナシ(9年以下のため)
退職金総額:1,133,776円
15歳から自衛隊の一員として働いて、26歳で受け取った退職金は、1,133,776円でした。
これを多いと思うか、少ないと思うかは人それぞれですが、僕は、お金だけの面で考えたら、少ないと思います。
でもそれ以上に、貴重な経験や大切な人との繋がりができたので、総合すると満足です。
まとめ
・自衛隊の退職金は「俸給」「辞める理由」「勤続年数」で決まる。
・自己都合では「若年退職給付金」は出ない。
・+ αとして「退職手当の調整額」がつく可能性がある。
・自分の退職金を計算するには3つの方法がある。
- 自分で計算する
- 計算サイトで計算する
- 経理担当者に聞く
・経理担当者に確認するのが、1番確実な方法。
・勤続年数8年、3等海尉の退職金は、1,133,776円(目安)
自衛隊を退職して、新しい世界に挑戦することは、知らないことも多く、不安だらけで怖いと思います。
しかし、その不安も、知識があれば少しは薄れます。
この退職金の知識が、少しでもその役に立てれば嬉しいです^^
はじめまして
現在自衛隊を自己都合により離職を決断をしているトミーと言います。
3点質問があり、コメントしてます。
1点目、失業手当は受け取れるか否か?
2点目、勤務年数は自衛官から、又は自衛隊員か?
(私は高校卒業後、自衛隊の大学に入校しそのまま入隊しました。学生時代は「自衛隊員」として採用され、防衛省職員として勉学に励んでおりました。)
3点目、年次休暇(有休)を全て消化できなかった場合、買い取りという形でお金を頂けるのか?
以上3点です。
ご教授いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
>トミーさん
コメントありがとうございます^^
順に答えさせていただきますね!
まず1点目について、自衛官は基本的に失業手当は受給できません。
ただ、例外として、退職金が失業手当金の計算額より少なかった場合には、その差額は受給することができます。
この差額が発生するかどうかも、自衛隊の経理で計算してもらえます。
(失業手当金も退職金も自分で計算できるので、経理にお願いしなくても、自分で計算することも可能です^^)
次に2点目の、勤務年数の計算に自衛隊員の期間を含めるかどうかについてですが、状況によって異なると思うので、分かりません。
僕の場合は、高等工科学校(生徒)から海上自衛隊の航空学生に進みましたが、高等工科学校の期間は勤務年数に含まれませんでした。
その理由は、高等工科学校から海上自衛隊に進む時には、「陸上自衛隊を退隊 → 新たに海上自衛隊に入隊」というふうになるからです。
経理の人に聞いて、初めて知りました。笑
自衛隊の大学(防衛大学校ですかね?)がどのようになるかは分かりませんが、人・進路によって異なってくると思います。
ただ、これも経理に確認すれば分かりますよ^^
最後に、3点目の「使いきれなかった有休」についてですが、買取などはありません。
昔、陸自の友人が「部隊長クラスの偉い人だと休みの買取がある」と言っていましたが、定かではありません・・。
少なくとも、海上自衛隊の3尉だった僕と、僕の同期・後輩で、有給を買い取ってもらった人は1人もいません。
なので、できる限り使い切ってから辞めることをオススメします。
以上です。
長くなってすみません。参考になれば幸いです^^
丁寧なご回答いただきありがとうございました。
参考に退職に向け、準備して参ります( ̄^ ̄)ゞ
>トミーさん
いえいえ!少しでも参考になれば幸いです!
他の記事も参考にして、綿密に準備を整えてください^^
生徒での勤務期間は在籍期間の半分を勤務年数として計上する規則になっています。なので1年半がプラスされるはずですが、、、
>Jさん
コメントありがとございます^^
そうですよね!僕もそう思ってました。
ただ経理に確認したところ、僕の場合、”海上自衛隊に入隊前に1度退職”という形になるみたいでした!
そのため、海上自衛隊の勤務歴に生徒の1年半は含まれないみたいです・・。
僕が騙されてなければ。笑