こんにちは、いとまさです^^
いきなりですが、あなたの周りにも、常に誰かの悪口を言って、批判ばかりしてる人はいませんか?
僕が以前、自衛隊で働いていた時は、そんな同期がいました。
そんな彼に対する後輩からの評価は、辛辣なもので、
あの先輩は、常に誰かの悪口とか文句ばかり言っていて、うんざりします。
何で、あんなに批判ばかりしたがるんですかね?
自分もたまに、人の悪口を言ってしまうけど、将来あんな人になると考えたら、やめなきゃと思います。
という、クレームや相談が、僕のところにも来ていました。
当時は、僕もこのように悪口や批判ばかり言う人の気持ちが分からずに、的を射たアドバイスができなかったのですが、心理学を勉強し、今になって、その気持ちが分かりました。
今回この記事で、僕が心理学を学んで分かった「悪口を言う人の心理」「悪口を言う人への対処法」に加えて「自分が悪口を言わないように、心掛けていること」をまとめました。
悪口ばかり言う人に困っている、あなたの助けになれば幸いです。
・悪口や批判ばかり言う人の、心理
・悪口や批判ばかり言う人への、対処法
・自分が悪口を言わないように、心掛けていること
悪口や批判ばかり言う人の心理は「褒められて、認められたい!」
悪口を言う人の心理は、「人よりも優位な立場に立ちたい」「コンプレックスを隠したい」など、色々な言い方で表すことができます。
しかし、結局のところ、他人の悪口や批判を言っている人は、みんな「自分への承認」を求めているんです。
他人から褒められて、認められたいのです。
なぜ、このような結論になるのか、順を追って説明していきます。
人は誰でも「自分のことを分かってほしい」「自分のことを認めてほしい」という、承認欲求を持っています。
悪口ばかり言う人は、この欲求が人一倍強く、この欲求を満たすことに一生懸命なんです。
幼少期に愛情が足りなかったと思い込んでいたり、コンプレックスなどから「自分は人よりも劣っている」と感じる人ほど、この欲求は強くなるようです。
子供のころは、良い行いをしてり、些細なことでも達成すると、褒められて、賞賛を受け、そうやって承認欲求は満たされます。
しかし、社会人生活において人から褒められ、賞賛を受けることは多くありません。
そのため、承認欲求に飢えている彼らは、自分でこの欲求を満たそうとします。
ここで出てくるのが、「暗黙の強化」です。
【暗黙の強化】とは、、、
2つのものがある時に、片方のみを批判することで、もう一方は言及されずとも、暗に賞賛されていると感じる現象。
(片方を称賛することで、もう一方が暗に批判されていると感じるのも、同様です。)
例えば、、、
ヤギ子と、ヤギ男がいて、
ヤギ子の字は、汚くて読めたもんじゃないね!!
ヒエっ・・・
と、ヤギ子にのみ批判をすると、ヤギ男は自然と
(僕は、ヤギ子より字が綺麗なんだ!!)
と感じます。
この暗黙の強化が働くと、悪口の中には、本人は意図せずとも、自分への褒め言葉が含まれようになります。
(俺はできるけど、)アイツはあんなこともできない!
(俺はクールだけど、)アイツはいつも、うるさいよな!
(俺なら上手くやれるけど、)仕事のスケジュールの組み方が下手だよな!
人の悪口を言ったり、批判をすることで、自分を褒めて承認欲求を刺激し、気持ちよくなっているんです。
僕たちは、悪口を言うと「スッキリして、気持ちいい」と感じますが、それもこの効果が働いて、知らず知らずのうちに、悪口によって、自分の欲求を刺激しているんです。
本当は、人に褒められて、認められたいけど、誰も褒めてくれない。
じゃあ、暗黙の強化を利用して、人の悪口を言う格好をとり、自分を褒めて、それにより承認を満たそう。
これが、悪口を言う人の心理です。(もちろん、本人は認識していません。)
そのため、悪口や批判に対する、建設的な意見や、的確な指摘は求めておらず、ただただ、自分を褒めて気持ち良くなりたいのです。
悪口や批判ばかりを言う人への対処法は2つ
悪口や批判ばかり言う人への対処法は、大きく2つあります。
「認められたい!」という気持ちに共感し、寄り添う
悪口を言う人は、人を批判することで、自分の承認欲求を満たそうと必死です。
しかし、その承認欲求は、この方法で満たすことはできず、本人がその欲求の存在に気付き「人を批判しなくても、自分は認められている」と納得することでのみ、満たされます。
このことは、本人が自ら気付くことが必要で、他人が承認欲求について指摘しても、認めることはないでしょう。
そのため、悪口をやめさせるために、その悪口に同意してその場を過ごしたり、承認欲求に飢えていることを指摘しても無駄です。
相手に変わってほしい、悪口をやめてほしいのであれば、相手の「認められたい」「分かってほしい」という気持ちに共感し、相手に寄り添ってあげることが必要です。
相手の欲求を理解し、会話を続けることで、本人が自ら、自分の気持ちに気付き、悪口を言ってしまう本当の理由を認識します。
その結果、行動が変わります。
これは、共感的傾聴といい、カウンセリングに使われる手段です。
しかし、これには長い時間が必要で、聴く側の人間に大きな負担となります。
距離を置く
多くの場合、悪口や批判ばかり言う人に対しては、自然に距離を置くことが、最善の対処法となります。
冷たいようですが、悪口に付き合っていてもメリットは無く、むしろ第三者から、あなたも同じ意見だと勘違いされる可能性もあります。
他人の力で人を変えることはできず、カウンセリング等のきっかけがあり、本人が自分の意思で自分を変えるしかありません。
それまで、このような人に寄り添うのは、とても大きな負担となり、あなた自身が疲弊します。
あなたが、嫌な思いや損をしないためにも、距離を置くのが最善の策です。
不要なストレスを感じたり、余計な問題に巻き込まれる前に、距離をおきましょう。
距離を置くことで、あなたが悪口や批判の対象になるかもしれませんが、それを気にする必要はありません。
このような人は、どんなことにも、悪口や批判を見つけることができます。
そして、その悪口や批判は全て、自分を認めるための行為です。
「人を否定することでしか、自分を認められないのは、かわいそうなことだな」と、遠くから見ておきましょう。
自分が悪口を言わないように、心掛ける3つのこと
ここまでは、悪口を言う人の心理と、その対処法について書きました。
しかし、僕たちも人間である以上、どうしても人の悪口を言ってしまうことはありますよね。
しかし、悪口や批判ばかり言う人と付き合うのは疲れるので、そのような人の周りからは人がいなくなり、良好な人間関係が作れなくなります。
そのようなことにならないためにも、自分が悪口を言わないようにすることは大切です。
ここからは、僕が人の悪口を言わないために、心掛けている3つのことを紹介します。
「その発言で、自分が何を求めているか」を明確にする
まず、悪口を言ったり、誰かを批判したくなった時には「その発言で、自分が何を求めているか」をハッキリとさせるように、心掛けています。
第三者に対して、別の人の悪口を言う時、大抵の場合「自分が気持ちよくなること」を目的としています。
悪口の対象となる人の、不正や問題行動を是正し、自らの不利益を避けるための発言であれば、直接本人に伝えるべきでしょう。
また、その伝え方も行動を促すように工夫され、決して悪口のような形には、ならないと思います。
自らの行動や発言と、その目的をハッキリと明確にすることで「人の悪口を言い、自分を慰める」という、人前での自慰行為はしないように心掛けています。
人と比べずに、自分を認める(褒める)
2つ目に心掛けていることは、「筋トレなどの自己成長を通して、人と比べず、自分を認める(褒める)」です。
悪口を言う原因は「自分を認めてほしい」「自分を褒めてほしい」という、承認欲求であることは、上記のとおりで、人を批判し、間接的に自分を褒めて、承認欲求を満たそうとします。
しかし、自分で自分を認めることができれば、悪口という手段に頼らなくても済みます。
自分で自分を認めることができる方法の1つが、「自ら目標を設定して、それを達成するために努力すること」です。
目標を達成するために努力し、それを達成することができれば、もちろん自分を認めることができます。
さらには、目標が達成できなかったとしても、その過程や自分の行動を客観的に評価することで、自分を認めることができると考えます。
他人と比べるのではなく、過去の自分と比べて、今の自分が優れていること(=成長していること)を感じれることができれば、自分を認めることができます。
自分を認めることができれば、人と比べて、悪口や批判を使い、自分が優れていると、無理に証明する必要もなくなります。
自分の努力や自分の価値を、自分自信で認められるように、自分が成長できることに取り組みましょう。
短所ではなく、長所として考える
心掛けていることの3つ目は「人の短所に目がつき、悪口を言いそうになったら、捉え方を変えて長所として考える」です。
人の悪口を言ってしまう時、僕たちはその人の特徴を、自分の有利な視点から「のみ」捉えて、短所とします。
悪口は、相手の劣っている点を挙げて、自分が相手より優れていることを(暗に)指摘し、自分を褒める行為なので、これは自然なことです。
しかし、それはただの特徴で、見方を変えると長所にもなります。
この短所を、長所と考えることができれば、悪口の言いようがありません。
例えば、、、
・常に誰かに対して、突っかかる人
→ 人に対して厳しい(短所)
→ 色んなことに気がつく(長所)
悪口を言うためには、その人の特徴を、自分に有利な視点で捉えて、短所にする必要があります。
その視点を変えて、特徴を長所と捉えることができれば、悪口は出てこなくなります。
自分以外の人や周りの状況は変えることが難しいですが、自分の視点を変えることで、考え方や物事の捉え方はいつでも変えることができます。
まとめ
・悪口や批判ばかり言う人は、「褒められて、認められたい」という欲求を、自分で満たそうとしている。
・悪口や批判ばかり言う人への対処法は2つ
- 「認められたい」という気持ちに共感し、寄り添う
- 距離を置く
・自分が悪口を言わないように
- ” その発言で、自分が何を求めているか” を明確にする
- 人と比べずに、自分を認める(褒める)
- 短所ではなく、長所として考える
悪口を言う人は、承認欲求に飢えており、それを満たそうと悪口を言います。
しかし、その悪口のせいで周りから人が離れていき、認めてくれる人がいなくなり、結果、また自分で自分を慰めるために悪口を言う。
このような、負のスパイラルに陥ります。
そして、これは他人がどうにかすることはできず、本人が自分の力で変わるしかありません。
その人が変わるまで距離を置いて、自分自身がそのような人にならないようにしましょう^^
”エスキモーに氷を売る話”も、生きる上で役に立つ学びがありオススメです^^